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北イタリア巡業 初日-テルチッチ編

ヴィエディロマンスを後にして、真っ暗な道をコッリオの丘に向かって走ること約20分。テルチッチの位置するサンフロリアーノ・デル・コッリオに到着です。ここはスロベニアとの国境です。街灯もほとんど無い細めの道路を走るのですが、遠くにはスロベニアの街の明かりが見えて、「あそこは外国か」と思えると、何故か郷愁を誘います。次回のテルチッチ訪問は、必ず明るいうちにワイナリーに来て、スロベニア側に持っている葡萄畑を見に行きたいです。

ワイナリーに到着するとオーナーのマティアズが待っていてくれました。ここでも小1時間ほど日本市場の話をしてから試飲です。テルチッチは総生産本数が40000本前後の、ひじょうに小規模な家族経営ワイナリーです。最も多く作っている品種でも4000-5000本の間、少ないものは1200本前後、それだけ品質には拘りがあり、畑の手入れも完璧だと思われます。まぁ、ここのワインを飲んだことのある方でしたら、そのクリーンな味わい、逞しい果実味、嫌みのない高い酸味、はご存知だと思います。

試飲したワインは、来年にリリースされる08年ヴィンテージの白が9本、07年ヴィンテージの赤が1本です。このうち白の2本は新しいワインで、輸入元であるアルトリヴェッロ社の伊東社長も存在を知らないです(たぶん…笑)。以下、試飲をした順番にワインを書いておきます。

1.リボッラジャッラ08
2.シャルドネ08
3.ピノグリージョ08
4.フリウラーノ08
5.ピノビアンコ08
6.ソービニョンブラン08
7.プランタ08(シャルドネクリュ)
8.シェメン08(ソービニョンクリュ)
9.ダル08(ピノグリージョクリュ)
10.メルロ07

vini di Tercic
試飲をしたワイン。

8.9.が新しいクリュタイプのワインで、各1500本のみの生産。7.もクリュワインですが、07年が極少量、日本へも輸出されました。幸運にも飲まれた方が何人かはいるはずです。08年で残念なことは、日本でも人気の有ったヴィノデッリオルティ08が生産できなかった事です。このワインはフリウラーノとマルバジアのブレンドなのですが、08年のマルバジアの生産量がひじょうに少なくて、ブレンドすることが出来なかったからです。また、08年のフリウラーノの生産本数も2900本と、これもまたひじょうに少ないです。

ヴィエディロマンスに引き続き、けっこうな量の試飲となりましたが、両ワイナリーともに各ワインの質は尋常にではありません。これほど完成度の高い白ワインを数多く作りだすワイナリーは、フリウリ広しと言えども少ないのではないでしょうか。

特に印象深いワインは、1.4.5.8.10.でした。1.のリボッラはテルチッチでは最も人気の有るワインで、リリースをすると一番早く売り切れてしまいます。ひじょうにクリーンなワインです、その中にミネラルと酸の塊が感じられ、これは熟成が必要なワインだと分かります。

私はリボッラほど誤解されている品種(間違って醸造されている品種)は無いのではないかと感じています。コッリオエリアでは、リボッラをマセレーションしたり、陶器や木樽で長期の熟成をさせたりする生産者が多く存在します。また、ジャーナリストもそれらのワインを賛美します。しかし、この方法だと品種の特性である、果実味に伴われるミネラルと酸の重厚さが全く感じられなくなります。まぁ、何が好きかは個人の嗜好ですからどうでも良いのですが、ワインを作る生産者側はもう少し品種の事を考えるべきではないでしょうか。

4.のフリウラーノはユニークです、味わいの傾向が甲州種に少し似ています。5.のピノビアンコ、8.のソービニョンはアルトアディジェのクリュレベルの味わいで驚きます。10.のメルロ、ヴィンテージの違いが有りますが、先に試飲をしていたマウルス06より好みでした。ジャンフランコもテルチッチのメルロは、ヴォースでも敵わないヴィンテージが有る、と言っているほどですが、ここのメルロはエレガントで本当に美味しいです。日本のワイン愛好家にも、ぜひ味わってほしいと思います。

話の中で、マティアスも言ってましたが、08年は今まで作った中でも最高の仕上がり、ヴィンテージだそうです。この素晴らしいヴィンテージに恵まれたので、3つのクリュラインの生産に踏み切ったとも言ってました。まさにその通りでして、7.8.9.の3つのクリュワインは、ジャンフランコレベルに達していると私も感じております。

tre cru
3つのクリュワイン。

これらのワインが日本でリリースされるのは、ワインの出来が良いだけに出荷が少し先になりますね。たぶん、2010年の初夏辺りではないでしょうか。それまでは、現行の07年ヴィンテージを十分に楽しいでほしいと思いますし、これから少し熟成をしますので、より美味しくなることでしょう。

夕食を一緒に、と、散々引きとめられましたが、それを断りテルチッチを出発したのは午後9時半。ホテルに着く前にピッツェリアに寄ってすこし遅めの夕食を食べ(ここのピッツァがムチャ美味し)、ホテルには何とか11時前に入りました。それにしても今日はほんとに長くて、そして楽しい一日でしたねぇ…(笑)。やっぱり、白ワイン、最高です!

明日はヴェネト州へ移動です。続く・・・。


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Tag:ワイン  Trackback:1 comment:4 

Comment

giorgio URL|シェメン/ダラ
#V8RMHPHM Edit  2009.12.26 Sat05:41
ご報告有難うございます!
本当に知りませんでした!と思いましたが、
4月のヴィニタリーでマティアズ氏からソーヴィニヨンと、ピノグリのクリュの話は少し聞いていました。
早くも現実の話になり、わくわくしますね。
ラベルも高級感があり、楽しみなワインです。
Dis Cumieris URL|
#- 2009.12.26 Sat12:03
giorgio殿:

ワインはマジに美味しいです!コッリオのワインとしては、
有る意味、異質…(笑)です。が、これが本当ののワイン姿だと、
私は思います。それでは、輸入の方、宜しくお願いします。
saluvi2002 URL|
#- 2009.12.26 Sat14:05
詳細なレポート、楽しませて頂きました。2008年も期待できそうですね!正統派のフリウリ、楽しみにしております。
Dis Cumieris URL|
#- 2009.12.26 Sat16:24
Saluvi様:

毎度、有難うございます。

おっしゃるように、正統派フリウリワインの真骨頂発揮、
と言う感じでしょうか。

08年の白ワインは、どこの州でもかなり出来が良いので、
1年遅くリリースされる、ロマンスとテルチッチは消費者にとって、
本当に有難い事ですよね。

出来れば消費者も、そのあたりの作り手の気持ちも組んで
ワインを飲んでほしいと思います。

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